多嚢胞性卵巣症候群は病名ではなく症状(病態)を表している言葉で、Polycystic ovary syndromeを略してPCOとかPCOSなどとも呼ばれます。
排卵障害のひとつで若い女性に多い症状で、日本人女性の約7%が該当するとされます。自覚症状としては様々な症状があり、それに応じて治療方法も様々となります。
症状を具体的に言うと、生理不順、月経の周期が35日を超えたり短くなったり不規則な生理周期になるや多毛、肥満、ニキビなど特別病気とは言えない症状も呈します。
深刻な症状になることはほとんどなく、最も障害になってしまうのは妊娠をしにくくなってしまうことです。
ただし妊娠をしにくくなってしまっても妊娠や出産が不可能というわけではありません。体のどこかが悪くて治療を行わなければならないというようなことはあまりありません。妊娠もできないわけでもありませんので、深刻になる必要はありません。
多嚢胞性卵巣症候群の原因には多様性があり、はっきりとした原因は未だわかっていませんが、男性ホルモンが大きく関わっていると言われています。
男性ホルモンが関わっていることでヒゲが濃ゆくなってしまったり、人と比較してニキビた多かったりという症状がでます。
妊娠を希望しない場合は基本的に治療を行う必要がありませんが、妊娠を希望する場合にはできるだけ早く治療を行った方が妊娠の確率が高くなります。